試合前の心構え:プロボクサーが実践するメンタル強化術・気持ちの作り方

BOXING CLUBとは

「マスボクシングの試合で、いつも通りの実力が発揮できない」
「緊張する場面では、体が思ったように動かせなくなる」

といったお悩みはありませんか?

フィジカル面はもちろんのこと、試合で勝利を掴むには、メンタル面の調整も欠かせません。

そこで本コラムでは、プロボクサーが実践していた気持ちの作り方、メンタル強化術を解説しています。
マスボクシングなど試合に臨まれる方はもちろん、スポーツをされている方全般に役立つ内容になっています。
ぜひ最後まで目を通してみてください。

なおこちらのコラムは、BOXING CLUB杦本健太トレーナーに監修していただきました。

杦本健太(すぎもと けんた)

︎・14歳からボクシングを開始
・17歳でC級プロライセンス取得
・18歳からプロデビュー
引退後いろいろな職種を経験後、自分の経験を活かしたいとBOXING CLUB入社
プロ27戦で経験したトレーニング方法、戦い方などご興味ございましたらお伝えします。
・プロ成績27戦12勝(1KO)13敗2分
・13年西日本新人王
・元日本Lフライ級3位
・元アジアパシフィックLフライ級14位

Q1.試合前の心構えが勝敗を分けたエピソードを教えてください

画像出典:ボクシングモバイル 石本トレーナー

A.失敗例を挙げると、日本ランキング上位にランクインした頃、初めて試合に恐怖を感じました。
そのときは、気持ちが自然と守りに入っていたように思います。
もちろん守りの気持ちも大事なのですが、「負けたくない」という気持ちが強すぎると、動きが硬くなるのです。

また、トレーナーとのコミュニケーション不足も影響したのかもしれません。
コミュニケーション不足だと、試合中に迷いが出たりするので、トレーナーとしっかり話し合い頭を整理することが重要です。

一方、勝ったときは、練習や私生活共に充実していたように思います。
やはり、普段の練習がうまくいくと自信になりますし、プライベートでのストレスが少ないと、試合もクリアな気持ちで望める感じがしました。

試合でメンタルを安定させるには、普段からトレーナーとのコミュニケーションをしっかりとり、試合に向けた練習もきっちりこなしておくことが大事です。

練習が充実していれば、試合での守りの気持ちや不安もでにくくなるはずです。

Q2.試合前に心を落ち着けるために行っていたルーティンは何かありますか?

A.ルーティンは、母の作ってくれるホットドックを食べていたことでしょうか。
母親の料理を食べることで「家族のために頑張ろう!」と気持ちが高まったように思います。

周りを見ても、ルーティンによって試合へのスイッチを入れる選手は多かったように思います。
試合でどうしても緊張してしまう方は、試合前に何か特定の動きをしたり、習慣を取り入れたりなどルーティンを作ることがおすすめです。

Q3. 試合前に避けるようにしていたことは何かありますか?

A.試合直前に、追い込んだ練習をすることですね。
体を休めて、疲労をためないことが大事だと思います。
身体と精神は密接に関連しており、やはり体が疲れていると、メンタルも安定しません。

私の場合、現役時代のダメな例ですが、身体を休めなければいけない休日にロードワークをしていたことがあります。
ただ減量が厳しかったため、現役終盤はそれどころではないという感じではありましたが…

Q4. 試合前に家族や友人から受けたサポートで印象に残っていることは何かありますか??

A.夕食は母に食事を作ってもらい減量しました。
野菜たっぷりの一人鍋をよく食べたことを思い出します。

ボクシング生活を支えてくれた、家族や友人には感謝です。
皆さんも、周りの方への感謝の気持ちを持つことで、試合へのモチベーションにつなげられるはずです。

 Q5. 試合前に聴いていた音楽や見ていた映像は何かありますか?

画像出典:ボクシングモバイル

A.朝のロードワーク中に、自分が使う入場曲を聴いて試合のイメージを膨らませていました。

音楽を聴くことも、気持ちづくりの方法としておすすめだと思います。
「テンションを上げるための曲」「気持ちを落ち着かせるための曲」など、いくつかルーティンを持っておくのも良いかもしれませんね。

Q6. 試合前に特に意識していたリラックス方法はありますか?

A.私の場合は、銭湯でしたね。
減量終盤までは、サウナで汗をかきながらリラックスしていました。

ラスト1週間は必死で水を我慢してました。
本来は水を飲まないとデメリットだらけ。
でも体重が落ちてないと心配になるんですよ。

個人的には、厳しい思いをすればするほど負けない強い意志ができます。
あくまで個人の意見ですが(笑)

Q7. 試合前に行っていた特別なトレーニングや練習方法はありますか?

画像出典:ボクシングモバイル

A.私は試合3週間前から強化練習(追い込み、サンドバック、ムービーバック、ミット、激しめ)
トレーナー、会長に気合いを入れられながら殴り続け2週間でスタミナ、メンタルは出来上がります。

週数回、他ジムにスパーリングをしに出稽古、私は練習ですが試合前なので勝ちにいきます。
練習のための練習で終わらせるのではなく、普段から「試合に絶対に勝つぞ」という気持ちで臨むことが大事だと思います。

Q8.試合前の食事と体調管理では、何に気をつけていましたか?

A.減量があるので夕食はタンパク質中心に練習と減量で身体が疲労するのでアミノ酸を摂取したり、脂肪燃焼サプリメントをとったりしました(Lカルニチン、カプサイシンなど)

試合1週間前から仕事を休み
疲労回復させるために軽めのトレーニングで体重調整していました。

試合前は、とにかく体調管理を徹底することが大事です。

Q9.試合当日の心構えではどのようなことに気をつけていましたか?

画像出典:ボクシングモバイル 杦本トレーナー

「練習通り戦う」ことを心がけていました。

試合直前は口に出して自分に言い聞かせる。
「俺ならやれる」「絶対負けない」
入場前の控え室で呪文のように唱えてました。

不安はあるかもしれませんが、試合前にネガティブな気持ちが起こらないように自らを奮い立たせましょう。

Q10. 試合前にトレーナーから受けたアドバイスで特に役立ったことは何ですか?

A.私は前に出て戦うインファイターで、手数を出して勝ちにいくので、自分のやるべきことの最終確認をしていました。
トレーナーさんには、自分のやるべきことの最終確認をしてもらう感じです。

マス大会に参加される方も、トレーナーさんと戦略を話し合い、事前に頭を整理しておくと良いでしょう。

Q11.ボクシングジムでのサポート内容を教えてください

 BOXING CLUBでは、自分の経験を会員さんに伝えています。

マスボクシング大会前では、開き直って戦えるように、自分に打ち勝つ心を養ってもらうようアドバイスしています。

練習に関してはもちろん、大会に向けて何か不安な点があれば、気軽に声をかけてください。
トレーナーさんたちは自らの経験をもとに、会員さんに合わせた適切なアドバイスをしてくれるはずです。
何気ない会話をするだけでも、緊張や不安はほぐれてきますよ。

まとめ:メンタル強化で勝利を掴む

試合前の気持ちづくりは、勝利への鍵です。
普段の練習や生活習慣、トレーナーとのコミュニケーション、そして自分自身のルーティンを大切にすることで、試合当日に最高のパフォーマンスを発揮できます。

心を整え、試合に臨むことで、勝利を掴む確率が高まるはずです。
ボクシングジムでのサポートも活用し、メンタル面もしっかり強化していきましょう。

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