ゴールデンウィーク最終日の5月6日(月)、東京ドームで井上尚弥選手の試合が開催されることは、多くの方がご存じだと思います。
しかし、中には
「だいぶ盛り上がっているけど、5月の試合は何がすごいの?」「対戦相手はどんな選手なの?」
と疑問に思われている方もいるのではないでしょうか?
そこで本コラムでは、東京ドームで開催される井上尚弥vsルイス・ネリの対戦をより楽しんでいただくために、両選手の基礎情報や試合の見どころなどを詳しく解説していきます。
こちらのコラムを読むことで、ボクシングファンはもちろん、ボクシングにあまり詳しくない初心者の方でも5月の試合をより楽しんでいただけるようになるでしょう。
ぜひ、最後まで目を通してみてください。
なお当コラムは、BOXING CLUB大窪泰雅トレーナーに監修していただきました。
大窪 泰雅(おおくぼ たいが)
ボクシング歴8年
41戦35勝6敗15KO
全国高校選抜第3位
日本大学出身
アマチュアボクシングでの経験を活かして、ボクシングの楽しさをお伝えしたいです!
ジムの雰囲気作りも大切にしており、会員さん同士で教え合い、楽しくジムを過ごされている時間を壊さないようにジム環境を守っていきたいと思っています!
ボクシングファン必見!5月6日ついに東京ドーム開催
2024年5月6日、東京ドームで「世界スーパーバンタム級 4団体タイトルマッチ12回戦 井上尚弥vsルイス・ネリ」が開催されます。
東京ドームでボクシングの試合が開催されるのは、34年前のタイソンvsダグラス戦以来です。
東京ドームでの開催がどれだけすごいのか、それを言葉にするのはとても難しいです。
ですが、井上尚弥vsルイス・ネリ戦が、どれだけボクシングファンが気になっていることなのか、トレーナーの視点からお伝えできればと思います。
5月6日の試合は井上尚弥vsルイス・ネリ戦以外にも3つの世界戦が行われます!
WBO世界バンタム級タイトルマッチ
王者・ジェイソンマロニー VS 同級10位・武居由樹(大橋)
WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦(指名試合)
王者・井上拓真(大橋)VS 同級1位・石田匠(井岡)
WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦
王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)VS 同級3位・桑原拓(大橋)
どれも盛り上がる試合ですね!
ですが個人的には、井上尚弥vsルイス・ネリの試合が1番気になります。
ルイス・ネリ選手は、日本での試合においても注目を浴びています。
元WBC世界バンタム級チャンピオンの山中慎介選手と2回試合をし、2回ともルイス・ネリ選手が勝っています。
ルイス・ネリ選手と山中慎介選手の2回の試合は、さまざまな問題が発生したことで物議をかもしました。
試合前のドーピング検査で陽性反応が出たことや、2回目の試合で体重オーバーをしたことは、ルイス・ネリ選手に対する非難を引き起こしました。
とくに、ルイス・ネリ選手が言った
「今日、山中を倒すことができれば、日本のボクシングファンが自分の試合を見るようになるだろう」
という発言は、注目を集めました。
この発言が5月6日に井上尚弥選手と東京ドームでの試合を盛り上げる効果があるかどうかは、見守る人々の期待に委ねられています。
井上尚弥とはどんな選手?
アジア人初、史上2人目の2階級4団体統一王者。
26戦26勝0敗(23KO勝ち)
※2024年4月17日時点での情報です。
大窪トレーナーの解説
井上尚弥選手は、ボクシング界で非常に注目されている選手です。
オーソドックスなスタイルを持ち、ファイタータイプとして知られています。
※ファイタータイプとは、接近戦を好む選手のことです。
ボクシングにおいて必要な技術が全てにおいて超一流です。
パンチは非常に正確で威力もあり、スピードも抜群です。
また、フットワークや防御技術も優れており、相手の攻撃を上手く避けることができます。
しかし、井上選手の強さは技術だけではありません。
メンタル面も非常に強く、どんな相手に対しても油断することはありません。
試合中に冷静さを保ち、相手の攻撃に対処しながら自分の攻撃を仕掛けていきます。
井上尚弥選手は26戦26勝の完全勝利を収めており、そのうち23戦はKO勝利で決めています。
高いテクニカルなスキルとスピードを持ち、的確なパンチング力で相手を圧倒することができます。
また、打撃力は非常に優れており、相手にダメージを与えることができる能力も持っています。
ルイス・ネリとはどんな選手?
36戦35勝1敗(27KO勝ち)
※2024年4月17日時点での情報です。
大窪トレーナーの解説
ルイス・ネリ選手は、サウスポースタイルを持ち、井上選手と同じファイタータイプとして知られています。
驚くべきスピードとパワーを持ち、ディフェンス能力も非常に優れています。
特徴的なスタイルは、一発のパンチが相手に当たると、次から次へと攻撃を繰り返すことです。
彼の集中力と攻撃性は、観戦者を魅了し、多くの勝利をもたらしています。
ルイス・ネリ選手は36戦35勝の戦績を誇り、そのうち27戦はKO勝利で結びました。
優れたパンチャーであり、強力な打撃を持っています。
ルイス・ネリ選手は、スタミナとパワーを兼ね備えており、強打を打ちながら腰の回転力を生かし連打で相手を圧倒する踏ん張りも持っています。
【要チェック!】BOXING CLUBトレーナーからみた試合の見どころ
井上尚弥選手はアマチュアで81戦も戦い、日本代表選手にも選ばれた経験があります。
これは非常に多くの試合経験を積んでいることを意味し、ボクシングスキルや経験は非常に高いと言えます。
一方、ルイス・ネリ選手のアマチュアでの戦績は9戦にとどまります。
このため、アマチュアでの経験はそれほど多くなく、プロボクサーとしてのキャリアを重視していると考えられます。
この違いにより、井上尚弥選手はアマチュアでの試合経験を通じて様々なスキルやテクニックを修得し、幅広い戦術を持っています。
一方で、ルイス・ネリ選手はアマチュアでの経験は限られていますが、それを補うかのようにプロボクシングでの経験を積んできた可能性があります。
5月6日の試合では、二人の異なる経験や戦術が交錯し、互いを圧倒しようとする様子が見られるでしょう。
井上尚弥選手はアマチュアからプロまで幅広い経験を持ち、アマチュア時代から海外の選手とも対戦してきたため、幅広いスキルや戦術を持っているとされています。
一方で、ルイス・ネリ選手は打撃力や腰の回転力を活かした連打で相手を圧倒するスタイルを持っており、その豪快なパンチが井上尚弥選手にどのように通用するかが注目されます。
東京ドームの試合ではどちらもKOを狙い、相手を追い込むために積極的に攻撃を仕掛けるでしょう。
その際に、相手の動きを読み、相手の攻撃を受け流す駆け引きも大きな見どころとなります。
「どちらが相手のパンチを避けるか」「どちらが相手を圧倒するパンチを繰り出すか」など、駆け引き次第で試合の流れが変わってしまうこともあるため、そうした瞬間に注目することがおすすめです。
さらに、この試合では二人の実力や戦術だけでなく、精神面でも駆け引きが生まれるでしょう。
どちらが相手に対して精神的に優位に立つかも見どころの一つとなります。
アマチュア時代に日本代表にも選ばれ、国際試合も多く経験し、海外の選手の独特なパンチ軌道もアマチュア時代から経験している井上尚弥選手。
アマチュアでの経験はそれほど多くはないが、強打を打ちながら腰の回転力を生かし連打で相手を圧倒し、プロボクサーとしてのキャリアを積んできたルイス・ネリ選手
最後までどのような駆け引きが繰り広げられるのか、どちらが試合を制すのか、その結果が気になりますね!
5月6日はBOXING CLUBでライブビューイングも開催!
5月6日は、BOXING CLUB赤坂でライブビューイングを開催します!
大型ビジョンで試合を観戦できるだけではなく、代表の今岡やトレーナーの解説つきです。
また、豪華賞品の当たるビンゴゲームの開催も予定していますので、みなさんの参加を心よりお待ちしています。
会員さんであれば、どなたも無料で参加できます。
ぜひアプリをご覧ください。(ライブビューイングは会員さん限定です)
画像出典:ボクシングモバイル